国際ロマンス詐欺に遭いかけた話

最近ニュースで国際ロマンス詐欺の被害を見て、自分には関係無い事だな〜と思っていたら、そういえばこないだメールしていた男が国際ロマンス詐欺師だったかも!?と気付いて、まさか自分の身に!!と思い出してゾッとしました。

その体験談を書いてみたいと思います。

詐欺師との初接触

サイトを始めて間もないある時、海外のパパ活サイト内でメッセージが届きました。

「あなたを甘やかしたいです!××にメールして!」

みたいな海外パパ活サイトよくあるメッセージだったと思います。

すぐに返信する時間が無かったのでとりあえずメアドだけ控えました。

いざ返信しようとするとサイト内のメッセージは消えていて、その人は退会していました。

あれ?どうしたんだろう?と思いつつも、メアドを控えていたのでメールで連絡してみる事に。

そしたら長文の写真付きの返事が返ってきました。

どんな男性だったか

その男性は50代くらいの年齢で、スポーツマンタイプでアウトドアが好きな模様。

登山中やヘリに乗ってる複数の写真とボルダリングをしている動画が送られてきました。

なんらかの軍に所属して世界中を飛び回りながら大金を動かす仕事をしているそうです。

写真や動画を見ると、軍人だと信じる事が出来そうな、年の割に筋肉質な体型です。

それから過去にパパ活で女性に騙された話が書かれていました。

お金を振り込んだ途端女性と連絡が取れなくなり、FBIの友人の力を借りてその女性を捜し出してお金を取り返したそうです。

こんな話を書く事で私に、俺は本気だ、俺は金も権力も動かせる、俺を騙すな、と釘を刺していると感じました。

パパ活サイトを通しての出会いなのでお金の話が出るのは早かったです。

メールでのやりとりが始まった頃は、

「あなたを支援するためにお金を送りたい、でも今近くに振り込める機関がないからもう少し待って」

という文が毎回書かれていました。

今思えば、いきなりお金を送ると言うと怪しいからしばらくお金を送れない状況だという設定にして、信用と期待を煽る作戦だったのでしょう。

私が怪しいと感じた理由

その男性からのメールは毎回長文で、自己紹介や状況は詳しく書いてありましたが、私が書いたメールに対する反応がほとんどありませんでした。

私は相手のメールの内容に、凄いですねとか、それは私も同じだから共感しますとか、一応パパ活らしく相手を尊重する相槌を書いていました。

でも男性は私のメール内容に全く相槌せず、自分の話ばかりしている状態。

私の英語が未熟だから伝わってないのかなとか、いちいち反応しないで話をサクサク進めるタイプなのかなと思っていましたが、いざお金を振り込む話になった時にその疑惑が不信に変わる決定的な出来事がありました。

お金の振込方法

日本と海外なのでこれはいわゆる「会わないパパ活」になります。

支援方法は振込です。

私は海外在住者とパパ活をした事がなかったので、安全な振込方法を用意する必要がありました。

その男性はWestern UnionかMoneyGramでお金を送ると書いてきました。

私はどちらも使った事がなかったので調べてみると、当然どちらもこちらの個人情報が相手に知られる仕組みでした。

パパ活でそんなリスクを冒したくありません。 

そこで私が考えついたのが、投げ銭サイトを利用した方法です。

私には偶然にも提供出来るコンテンツがありました。

それを介せばお互いの個人情報が一切漏れる事無くお金を送ったり受け取ったり出来ます。

我ながら素晴らしいアイデア!と、その男性に提案した所、何の反応もありませんでした。

その後のメールでは、

男「Western UnionとMoneyGramでお金を送る準備が出来たよ!」

私「そこからは受け取れないってこの前言いましたよね?投げ銭サイトを見てください」

男「お金を送りました!(お金とレシートの添付画像)」

私「そこからは受け取れません!キャンセルしてください」

男「お金送ったから早く手続きしてベイビー」

このような全く噛み合ない会話のメールのやりとりが何度か続きました。

この男、ダメだ…。完全に不信感で一杯になりました。

詐欺確定

その男性が私に送ると言った金額は5000ドルでした。

しかしお金を送ったという画像付きメールで、

「今まで気付かなかったけど、受け取るには500ドルの手数料がかかるみたいなんだ、だから至急振り込んでくれベイビー」

と書いてきました。

詐欺だーーーーー!!!

私は5000ドルになびく事無く瞬時に詐欺だと思いました。

もし500ドルの手数料を要求されなかったとしても、受け取るのに個人情報が筒抜けな方法は選びたくないので、投げ銭サイトを介してくれない時点で断るつもりでしたが。

そしてその詐欺師のグルなのか、お金の仲介業者を装った会社から、

「あなた宛の5000ドルの振込があります。Western UnionかMoneyGramで受け取るために、その前に500ドル払ってください」 

というメールが来ました。

その仲介業者のメール内の画像をグーグル画像検索した所、フリー画像でした。

やっぱり詐欺だ!しかも詰めが甘い!

(相手が詐欺師でなくても、皆さん、ネットで出会った相手の写真は右クリックしてグーグル画像検索する事をおすすめします!)

完全に詐欺だと気付きましたが、念の為Western Unionにこんなメールが来たんですけど、と問い合わせたら、それは詐欺ですと返事が来ました。

詐欺確定!!!

豹変した詐欺師

そのまま無視でも良かったんですが、礼儀正しい私は決別のメールを送りました。 

「あなたの支援の申し出は有り難かったですが500ドルなんて払えませんし、 あなたは私のメールの内容を無視し続けました。話の噛み合ない相手とは良い関係が築けそうにありません」

といったメールを送りました。

そしたらいつもベイビーとか言ってた詐欺師から豹変した返信が。

「お金送ったのに感謝の気持ちが無くて腹立たしい!君は俺が詐欺師だとでも言いたいのか!俺は大金を動かす仕事をしてるんだ!その俺がたったの500ドルを欲しがると思うのか!」

…私、冒頭でちゃんと感謝の気持ちを表してますよ?

最後まで人の話聞かない人だったなーそんな男は詐欺師でなくても願い下げ!

私はもうメールを送るのをやめました。

詐欺師が豹変したのはその1度だけで、その後何度か「君に5000ドル送ったから手数料500ドルを早く振り込んでベイビー」みたいなテンプレ調のメールが届きましたが、私は無視しました。

その何通かのメール後、詐欺師からは連絡が来なくなりましたが、グルらしき仲介業者からはいまだに「いつ手数料を振り込むのか」というメールがたまに来ます。

メールを見返してみると詐欺師とのやりとりは全部で約1ヶ月間でした。

たった500ドル騙し取る為に1ヶ月もかけるなんて効率の悪い詐欺に見えますが、もしかしたらはじめの5000ドルは本当に貰えて、次にもっと大金を送るからとこちらに大金の手数料を要求するパターンなのかもしれません。

私にとっても詐欺師とやりとりした1ヶ月は無駄です。

でも現在英語学習中の私はこれを英作文の練習に利用していました。

相手が詐欺師ならただの練習台です。

失礼な英語を送ってしまっても気に病まずにすみます。

騙される可能性

今回は一切騙されずにすみましたが、私にも騙される可能性があったかどうか振り返ってみました。

まず私はパパ活目的でそのサイトに登録したので、男性からメッセージが来ても全く恋愛感情は湧きませんでした。

パパ活なのでお金をもらえる期待はしてもお金を払う気は絶対起こらないです。

お金を要求された時点で自分の目的とは合わない相手として興味を失いますから、騙される事はないでしょう。

もし男性が自分好みのタイプだったらどうだったでしょうか。

この男性は写真や動画を送ってきましたが、全くタイプではありませんでした。

もしタイプの男性でも、お金を要求する男に私は惹かれないと思います。

その時点で仮にどんなに若くて美形でも冷めてしまいます。

私はお金で繋がる人間関係が心の底から嫌いで、普段人とは絶対お金の貸し借りをしませんし、お金でちやほやされるホストみたいなものにも全く興味がありません。

自分は支援が欲しくてパパ活始めてみたくせに他人にお金を渡す関係は一切作らないという私の身勝手なポリシーが詐欺師から身を守ってくれました。

騙されない為に

婚活やパパ活において、一円でも女性にお金を要求してくる男は全員詐欺師だと思うくらいの警戒心を持っておいて丁度良いと思います。

この件で私は一切ときめいたり同情したりといった感情が湧きませんでしたが、相手に恋愛感情を発生させるほどの巧みな詐欺師もいるかもしれません。

私のような尽くされたい女王様タイプではなく、尽くすタイプだと自分で自覚のある女性は要注意です。

私はこれが詐欺だと分かってからも、流行りの国際ロマンス詐欺だとは思わずに、ニュースで見て初めて私のもそうだったんだと気付いた次第です。

私は今の所、詐欺の被害には全く遭っていませんが、国際ロマンス詐欺以外の詐欺師にも遭遇していますのでまたその話も書きますね。

これからも騙される事無く、ゆるく婚活とパパ活を進めていきたいです。